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健康経営の意義と価値③ ~100年ライフの働き方vol.8~

あけましておめでとうございます!
元旦からとてもいい天気ですね。

2019年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、
健康経営の意義と価値、

最終回は
健康経営に取り組む際の課題をみていきます。

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それでは、健康経営への取組の
壁となっている課題はどこにあるのでしょうか。

健康経営を実践する上での
課題についての調査データがあります。

 


出所:経済産業省商務情報政策局「健康経営の推進に向けた取組」

 

このデータより、
「指標の不足」や「ノウハウの不足」が
突出していることがわかります。

 

確かに、生産性の向上などは
指標として数値化することが難しく、

 

急速に時代が変化している中で
経営問題として認識され始めたことから
ノウハウも蓄積されていません。

 

健康経営の推進における
課題や可能な取り組みも
企業ごとに異なると考えられるため、

 

取り組みを推進するにあたっては、
職場において健康に支障を与えている要因を抽出し、
改善を図るというサイクルを回して
企業ごとに取り組んでいくことが求められます。

 

まずは情報をあつめて、
自社でできることを考えてみては
いかがでしょうか?

☑ 健康経営に関する情報サイト
健康経営の推進(経済産業省)

 

 

またその一方で、
従業員の健康を害してしまう企業も
存在します。

 

「過労死等の労災補償状況」によると、
毎年過労死や過労自殺として

労働災害に認定される案件が
発生していることがわかります。

このような事故は、
心身を害してしまうような長時間労働や、
業務における過大な心理的負荷に
起因していることが多く、

 

故意ではなくとも
従業員の健康を犠牲にした
経営をしてしまっている企業も
存在することを裏付けています。

 

事故が発生した企業においては、
労災申請や民事訴訟による高額な慰謝料や
損害金賠償などの経済的な負担が生じるだけでなく、

社会的信用を一瞬にして失墜させてしまう
大きなリスクとなっているにもかかわらず、

 

人手不足や産業構造の急速な変化を背景に
対応が遅れているという現実もあると推測されます。

 

実際、働き方改革や健康経営を
現場で推進するというのは
簡単なことではありません。

 

しかしながら、
健康という見えない資産が
企業や従業員にとって
どれほどの価値かということを今一度考え、

 

他社の事例なども参考に、
改善を繰り返しながら
多くの企業で取り組みが推進され、

 

活き活きと働く従業員が増え
企業における生産性や企業価値が上がり

人生100年時代における
従業員の健康という大切な資産を保持することで、

 

社会全体の豊かさを
増やしていけるといいなと思います。

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健康というのは、
売り上げや年収のように
数値で認識されにくいものですが、

企業や人が
生きていく上でベースとなる
本当に大切な資産です。

失ってから気づいても
取り戻すこともできません。

活き活きと健康に働ける職場を
増やしていきたいですね。

 

お読みいただき、ありがとうございました!
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~働き方とライフプランの変化に応じた職場づくりで企業も社員も豊かに~
ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子

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