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前回・前々回で
企業が働き方改革をする理由を
みてきましたが、
働き方改革を進めることは、
企業だけに
メリットがあるわけではありません。
働く側の人にも、
働き方を変える必要が
ある時代になっています。
その理由は2つ。
☑ 生涯現役型のライフプランへの対応
☑ 育児・介護、学び直しとの両立
です。
今回は
「生涯現役型のライフプランへの対応」
について整理していきます。
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「働き方改革のゴールとは④」
働く側の視点から考える、働き方改革の意義
☑ 生涯現役型のライフプランへの対応
企業で働く人を取り巻く環境も
ここ数年で大きく変化しています。
特に少子高齢化による
社会保障制度の見直しへの対応、
テクノロジーの発達による
第4次産業革命により
仕事がなくなるリスク、
共働きの一般化による育児や介護、
病気と仕事の両立などが課題となっています。
まずは社会保障制度について
データを見てまいります。
このグラフは社会保障給付費の推移です。
出所:国立社会保障・人口問題研究所「平成27年度社会保障費用統計」
2016年度、2017年度(予算ベース)は厚生労働省推計
1970年から急速に、年金や医療などの
社会保障費が増えていることがわかります。
2017年度予算ベースでは
年金・医療・介護などの社会保障給付費は
120.4兆円となっていて、
この数値は少子高齢化に伴って
さらに増加していく見込みです。
このままでは
制度を維持していくことは難しく、
見直しが必要なのは明らかです。
それはつまり、
年金や医療などの給付は縮小され、
負担が増えていくことにつながっていきます。
制度が変わることへの不満も
あるとは思いますが、
これからは「年金生活」という考えを捨てて、
セーフティネットとしての
老齢年金がいくらもらえるかを
自分で把握して、
自分自身で不足する部分を
補っていく長期的な家計管理が
必要になってきます。
でもそれを、
若いうちからの貯蓄や資産運用だけで
補おうとすることも現実的ではありません。
これからの時代を生きていく中で、
現役時代の生活も、高齢期の生活も
豊かなものにするためには、
現役時代から
健康、キャリア形成、コミュニティなどの
無形資産の価値を認識して、
65歳以降も収入が得られるような
準備をしておくことが大切なのです。
かけがえのない人生の
若い時期の時間というのは
とても貴重な財産です。
体も自由に動き、可能性にあふれ、
心身ともに活力のあるときに
不安にかられて好きなことをできずに
過ごしてしまうのは
本当にもったいないことです。
老後の生活費は、
老後に働いて賄うことができれば、
若いうちにお金を使わずに貯めて、
たくさんの時間を仕事に費やすよりも
豊かな人生にできるはずです。
全てをお金で賄おうとせず、
できるだけ働いて収入を得る前提で、
足りない金額と、万が一のための資金を
金融資産で準備するというライフプランに
変えていく時期なのです。
いま進められている働き方改革は、
長時間労働による健康被害を防いだり、
学び直しの時間の確保や
副業・兼業など柔軟な働きかたを通じて
長く働くことができる力をつけられるよう、
今までの働き方を見直すという側面もあります。
働き方を変えて
生涯現役にシフトしていくことは、
社会保障制度が変化する時代において
働く側が豊かな人生を過ごすためにも
メリットがあることなのです。
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働き方改革のゴールとは④
~100年ライフの働き方vol.4~へ続く
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ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子
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