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「九十歳。何がめでたい」から感じたこと

今、昨年ベストセラーになった

佐藤愛子さんの「九十歳。何がめでたい」
を読んでいます。

普段はビジネス書とか、
労務管理系の実用書を読むことが多く、

エッセイ的なものはあまり読まないのですが、

日経新聞の広告欄に大きく載っていて
気になったので読んでみました。

売れているだけあってとてもおもしろく、
いろいろと考えさせられます。

日本は豊かになったけれど、
それと引き換えに何かをなくしたような気がして、
ちょっとしたエピソードにハッとさせられます。

本の一節に、
今の時代サザエさんを見ると、

「学校や家でカツオが怒られるシーンに違和感がある」

「カツオと同じ年頃の子を持つ親として、
浪平の子供を理解しようとしない古い父親像に
理不尽さと不快感を覚える」

と感じる方がいる、というものがありました。

これって、なんだか労務管理における
ハラスメントの世代間の認識の差と
つながるものがあるような気がしてしまいました。

昔は生徒を廊下に立たせたり
部活で竹刀を持った顧問がたたいて指導をしたり
同僚の前で「ばっかもーん!」みたいに叱責したり

っていう、漫画やドラマの描写って、
普通にありましたよね。

もちろん、ハラスメントはいけないことですが、
叱ったり怒ったりするその根っこにあるものは、
信頼とか愛情っていう場合も
あったんじゃないかなと思うんです。

あまりに時代が早く変わりすぎていて、
同じ時代に価値観の違う世代が共存しているから、
コミュニケーションが
複雑になっているのかもしれないな・・・と思いました。

なんだか、話がずれてしまいましたが、

一編一編を読み進めるごとに、
忘れかけていた「何か」を思い出すような本です。
続きを読むのが楽しみです。

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