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「自助努力」にはライフプランが必要!

5月22日金融庁から

「人生100年時代に備え自助努力をすべき」
として資産形成の方向性についてまとめた

「高齢社会における資産形成・管理」 報告書(案)
が発表されました。

新聞などでも大きく取り上げられ
「年金だけでは生活できないから
自分で備えろなんてどうなの?」
といったように解釈され話題になりましたが、

 

実際の資料にはどのようなことが
書かれているのでしょうか?

 

目を通してみた中から、
自助努力として現役期に何をすればいいか
記載されている部分を抜粋します。

==============
〇現役期

長寿化に対応し、長期・積立・分散投資など、
少額からでも資産形成の行動を起こす時期であり、
例えば、以下のような対応が有効と考えられる。

☑「人生 100 年時代」においてこれまでよりも
長く生きる人が多いことを前提に、
老後の生活も満足できるものとなるよう、
早い時期からの資産形成の有効性を認識する。

☑ 生活資金やいざというときに備えた資金については
元本の保証されている預貯金等により確保しつつ、
将来に向けて少額からでも
長期・積立・分散投資による資産形成を行う。

☑ 自らにふさわしいライフプラン・マネープランを検討する
(必要に応じ、信頼できるアドバイザー等を見つけて相談する)

☑ 金融サービス提供者が顧客側の利益を重視しているか
という観点から、 長期的に取引できる提供者を選ぶ。

☆リンク→金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第23回)より引用
==============

全体をとおして

ライフプランを立てて、
若い時期からの資産形成をしていこう!

というメッセージが
時代背景やデータとともに
まとめられていました。

 

こういわれると若い世代は特に
年金も払ってるの自助努力もしろなんて・・・と
世代間の不公平さを感じるかもしれません。

 

でも公的な年金制度には

保険料に対する給付以外にも、
「私的扶養の社会化」といって
親世代を社会全体で支えるメリットや

「保険機能」としての安心のメリットもあり
一概に損をしているとも言えないもの。

 

もし年金がなくなったら

自分の親を養ったり
民間の保険に追加で加入したり
さらに貯蓄を増やしたりといった

新しい悩みが出てくることになり
もっとお金が必要になるかもしれません。

 

年金制度は時代に合わせて変わるけれど
目的はかわらず生活の基盤となる
大切なセーフティネットです。

今の枠組みの中で不足する分を
自助努力で備えることが
多くの人にとって最適な選択であるはず。

 

『30代のための年金とお金のことがすごくよくわかって不安がなくなる本』

でも触れましたが、
少子高齢化や人口減少、財政など
外部環境は変えることは難しいけれど、

「自分には何ができるか」を考えて

早い時期から自分に合った自助努力をして
何もせずに対応が遅れるという機会損失を
減らすことはできます。

 

自分が幸せに生きるために

今の時代のいいところにも目を向けて
早めにライフプランを立てて
自分サイズの備えをすれば
解決策はきっと見つかるはず。

 

今後の発表にも注目しながら、
対策が遅れないようにしていきたいですね。

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