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株価が急落!年金積立金の運用に影響はあるの?

金融市場が荒れていますね。

 

3月9日にはNYダウが2000ドル以上も下げ
すべての株式売買を一時中断する
「サーキットブレーカー」が発動。

今朝はWHOから新型コロナが
パンデミックであると表明され、
イベント開催や人やモノの行き来が
制限される状況も続きそうです。

 

経済への影響が心配され、
想像を超える下げ幅を目の当たりにして
銀行員として投信販売をしていたときに経験した
リーマンショックのことを思い出します。

 

あれから10年以上。

その時の経験からライフプランをベースに
リスク資産管理をしているので
落ち着いて市場を見ていられますが、

ライフプラン研修や投資教育では
公的年金について説明することもあり
年金積立金への影響が心配です。

 

日本の年金は現役世代の保険料のほか、
国庫負担(税金)と年金積立金の運用により
給付をまかなう設計になっています。

 

↑↑↑
※積立金で賄うのは給付の1割程度

☆リンク→みんなの年金「年金積立金の運用は大丈夫?」

 

年金積立金の運用は2019年第3四半期時点で
資産残高は約169兆円、
2001年以降の収益額は+75.2兆円と好調でした。

出所:2019年度第3四半期運用状況 GPIF
☆リンク→年金積立金管理運用独立行政法人 2019年度の運用状況

 

しかしながら日経平均株価は
2019年末の 23,656.62円から
3月11日には 19,416.06円と
2割近い下げ幅を記録。

 

2014年に積立金の配分比率を
株式50%(国内25%、海外25%)に変更して以降
これほどの下げは経験がありません。

 

長期で見れば回復するかも知れませんが、
心配になる人も多いはず。

どのような説明がされるか気になります。

 

銀行の窓口で資産運用の相談をしていたとき

価格が想定を超えて下落したときに初めて
そのリスクを認識する人も多く、
対応にとても悩みました。

 

販売するときはリスクについて
書面で必ず確認をしているのですが

「説明を受けていた」という事実と
「理解していた」の間に
大きな乖離があるケースがあります。

 

相場の大きな下落は積立金や年金制度に
どのような影響があるのか。

年金の給付額は毎年の改定で決まるので
短期的な下落がすぐ給付に影響するということはなく

長期的な資金運用という点では
株式投資は合理的ではあるとは言えますが、

 

法律で定める「安全かつ効率的な運用」
とはどういうことか

運用の影響を受ける人は
リスクを理解しているのか、
許容できるものなのかといった点では

今回の件を機にあらためて、
議論がされるかもしれないですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
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ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子

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