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長く働く時代、希望がもてるライフプランとは?

今朝、70歳までの雇用を
努力目標にするというニュースがありました。

「今秋から政府の未来投資会議と
 経済財政諮問会議で
 経済界も交えて本格的な検討に入る」
 とのことです。
(引用:日本経済新聞9月6日朝刊)

少子高齢化で年金もおそらく減っていくので、
高齢期も長く働くことができる環境が
整うというのはいいことです。

ただ、正直「ずっと働くのか・・・」
という負担感、

そんな印象を抱く人もいるのではないでしょうか。

 

 

「30代のための年金とお金のことが
 すごくよくわかって不安がなくなる本」
でも書きましたが、

『サラリーマンの生活と生きがいに関する調査』
において
「生きがいを持っている」と回答した人が

1996年には78.4% であったのに対し、
2016年には43.6% にまで減少しています。

しかも、若い世代の方が
生きがいを喪失しているという結果でした。

 

 

なかなか手取り収入が上がらないなか、
結婚も子供を持つことにも自信が持てず、

技術の進歩で仕事は日々難しくなっていって、
今の仕事もいつなくなるかわからない。

でも、これから高齢になっても
働かないと生きていけない。

生きるのは
とても難しいことなのではないかと思い、
希望や生きがいを感じることができない。

 

私も自営業なので、
いつか仕事がなくなったらどうしようと
不安になることもあります。

安定や経済的な豊かさ=幸せだとしたら、
これからの不確定な時代は
生きにくく感じると思います。

 

でも、「幸せ」の価値観自体も
少しずつシフトしていると考えたら、
少し見え方が違ってきます。

 

 

仕事やプライベートで
いろいろな働き方をしている人に会った経験から、
これからの幸せは、

自分らしく生きる「自己実現」
新しいコミュニティでの「共感・つながり」
信頼し、皆の尊厳が保たれる「心理的安全性」

といったものに
シフトしていると感じています。

 

副業で自分の好きなことを仕事にする。
SNSで本音で話し合える仲間と出会い、交流する。
ジェンダーやLGBTなどに対する差別をなくす活動をする。

そういうことに意義を感じて
行動する人が増えているのは、

そこに幸せや生きがいが存在していて、
テクノロジーの進化のおかげで
実際に実現できるものになったからではないでしょうか。

 

だから、不安になるのではなくて、
今あるものを見直して、
人生を組み立て直していけば大丈夫だと思います。

安定や経済的な豊かさが少なくなっても、
その分新しい幸せの分量が増えていくことが
実感できれば、生きがいが湧いてきます。

 

お金の不安・年金不安は、
未来への不安です。

シンプルな生活設計を軸に
新たな生きがいを見出して、
将来に希望を感じるライフプランを持てたらいい。

そうして今を前向きに生きることが、
大切なことで
豊かな人生につながっていくのではないかと思います。

長く働くことが、

会社にとっても、
個人にとっても、
国にとっても、

いい形で実現できるように、

今後の動向にも注目しながら、
前向きに対応していきたいです。

*****************************
~働き方とライフプランの変化に応じた職場づくりで企業も社員も豊かに~
ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子

■7月20日/日本実業出版社より著書出版
『30代のための年金とお金のことがすごくよくわかって不安がなくなる本』

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