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3つの課題に向き合うアイデア ~ユース年金学会レポート③~

ユース年金学会についての最終回、
将来設計に対しての
大学生からの提案をもう一つ紹介します。

 

もう一つは、


年金で老後の安心を得られないなら、
住宅を現物支給するというのは
どうだろうか?

 

というもの。

 

老後の公的な生活保障を
お金ではなく「住宅」を
現物支給する形で実施すれば

 

無理なく老後の安心を
提供できるのではないか?
というアイデアを検証してくれました。

 

提案の理由はシンプルで、

生活の多くを占める住居費がなくなれば、
家計の負担が大きく減ることと、

何より住むところがあるというのは、
生きていく中で安心できる大きな要素だから
というものです。

 

シンプルながらも、
「老後に住むところは保障しますよ」
といわれたら確かに安心ですよね。

 

『30代のための年金とお金のことがすごくよくわかって不安がなくなる本』
においても、持ち家、移住、賃貸、シェアハウスなど
様々な住宅の在り方をシミュレーションしましたが、

 

住まいの在り方ひとつで、
ライフプランには
数千万円の差がでてくるものです。

 

 

 

また、今の日本は
少子高齢化と人口減少を背景に、
社会保障制度の見直しが進められていますが、

これは公的年金保険に限らず
医療や介護も直面している課題です。

 

医療や介護では、
財源、施設、人手が足りなくなる恐れがあり、
今までのように病院や介護施設で
医療や介護をすべてまかなうのは難しいといわれています。

 

そこで2025年を目標に、
地域包括ケアシステムの構築が
進められています。

 

☑ 地域包括ケアシステムとは?↓↓↓

 

地域のコミュニティで、
医療や介護を補完していくような時代になれば、
住まいとセットで高齢期の生活環境を
デザインしていく必要が出てきます。

 

 

住宅の現物支給というアイデアは
こういった医療介護の問題など、
多方面の課題にまで考えを巡らせていて、

金銭だけで生活保障をデザインするよりも
多くの人にメリットをもたらすのではないかと思いました。

 

 

発表では、
家主の負担、介護の問題、
住宅は現物支給に向かない側面がある点など、
課題にも触れられていましたが、

もし実現できたとしたら、

☑ 老後の生活保障
☑ 地域包括ケアシステム(医療・介護)
☑ 空き家問題

という3つもの課題の解決に
つながるかもしれないですね!

 

 

 

ここでは一部しかご紹介できませんでしたが、
ユース年金学会の他の発表も含めて
今の大学生はすごいなぁと感心してしまいました。

また来年も開催されると嬉しいです^^

 

お読みいただきありがとうございました!

*****************************
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ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子

■7月20日/日本実業出版社より書籍出版
『30代のための年金とお金のことがすごくよくわかって不安がなくなる本』

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