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グリップ力

日本の労働力人口は、
2015年から2020年にかけて約300万人減少すると言われています。

大企業では人材の囲いこみが進んでいて、
中小企業での採用は年々難しくなり、採用コストも上昇しています。

そんな中、今後とても大切になってくると思うものが、
採用力と「グリップ力」だと思っています。

グリップ力は社労士として仕事をしていく中で、
中小企業で「人が辞めない会社」があるという実感があり、
そういう会社の共通点を観察して感じたものです。

グリップ力がある会社は、
今いる従業員が自発的に働き続けたいと思えるレベルで、
その会社のよさが認識されていると感じます。

それなのに、私自身30名規模、1万人超規模、2名規模などなど、
会社のサイズも、社風も、制度も違う組織で働いてきて、

どの規模の会社でも、在職中には
『会社のよさを、従業員に伝える場がない』
ということに気づきました。

とてもいい会社だったとしても、日常の中で従業員に

「うちの会社は制度を充実させてるから他社より働きやすい環境だね」
「従業員の雰囲気が良くなるように考えているよ」
「ビジネスモデルも経営計画もばっちりだからついてきて!」

とは言いにくいですよね。
なんとなく恩着せがましい気もしてしまうかもしれません。

さらに言えばもっと基本的な部分で、会社に勤めているメリットとして、

雇用保険での育児介護や高齢期の雇用継続給付が受けられたり、
病気のときの所得補償である傷病手当金が受けられたり、
なんていうことすら、改めて知らされることはなかったと思います。

しかしながら、今個人で仕事をしている中で、
会社のよさが身に染みることは本当に多くあります。

仕事で成果を出すことに集中できるよう、
きれいな設備、便利なシステム、人事制度などを、

何も言わず会社が提供してくれていたことは、
とってもありがたいものだったんだと実感します。

これからは、職場環境を整えながら、
今いる従業員に対して会社のよさや強みを伝え、
また会社も従業員の強みを知る場というものが
大切になってくると思います。

特に育児や介護の両立でで悩む従業員や、
自分のキャリアに悩む従業員などにおいて、
雇用の出口(離退職)につながるすれ違いがなくなるのではないでしょうか。

仕事をする中で、働き方の見直しに取り組むときや、
人事制度を作るときに、経営者の方からお話を聴く機会があるのですが、
従業員を大切に思う気持ちが伝わり、すごく胸が熱くなります。

少し気が引けるかもしれないのですが、
その意味や思いを伝えないともったいないと思います。

年に1度でも機会を設けたり、自社のHPで発信したり、
様々な方法で、今あるリソースや会社のよさについて、
伝えられる場をつくっていきたいですね。

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