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働き方改革のゴールとは③ ~100年ライフの働き方vol.3~

きのうは退職金制度のご相談の
お仕事でした。

社員の方のために会社をよくしようと
考えてくれる会社は素敵ですね。

私も元気をもらいました^^

 

 

前回、
なぜ企業は働き方改革をするべきなのか、
その理由を3つ挙げました。

 

☑ 労働力人口減少時代における労働力の確保のため

☑ 労働者の意識が変わってきたため

☑ 産業構造の急速な変化に対応するため

 

今回は後半編として

「労働者の意識が変わってきたため」
「産業構造の急速な変化に対応するため」

についてみていきます。

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「働き方改革のゴールとは③」

☑ 労働者の意識の変化

事業を継続するためには、
自社に適した人材が必要です。

企業は優秀な人材を採用し、
能力を発揮してもらう環境づくりのために
お金や時間を投資をしています。

 

ところが最近、
働く人の意識が変化しています。

 

端的に言うと、
地位や給与より
自分の時間を重視する傾向に
なっているのです。

 

この変化がよみとれるデータとして、

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が実施した
2017年度新入社員意識調査アンケート結果を紹介します。

 

「新入社員が会社に望むこと」という項目において、
給料が増える事よりも
残業がない・休日が増えるという項目が
上回る結果となっています。

 

給与より時間を重視する傾向は
2017年の調査から出てきて、
2018年度も同様の結果となり、

これからは長時間労働がなく、
ワーク・ライフ・バランスの実現ができる職場が
求められていることがわかります。

 

働き方改革を先送りしてしまうと、

労働者の意識変化が起こっているという
この局面において、
採用面でのマイナス要因になってしまいます。

 

人材確保のための経営投資が
無駄になってしまうことのないよう、

働く人の意識の変化に合わせて
職場も変えていく必要があるというわけです。

 

 

☑ 産業構造の急速な変化

最後は産業構造の急速な変化についてみていきます。

 

AI(人工知能)の発達などによる
産業構造の変化が進んで行く中で、

今ある仕事やサービスが
機械やソフトウェアに
代替される可能性がある時代となりました。

 

オックスフォード大学の
マイケル・A・オズボーン博士が
2013年に発表した論文
「未来の雇用」では、

テクノロジーの進化により、
米国の雇用者の仕事のうち
47%が今後10年~20年の間に
消えてしまうといわれています。

 

そのために、

働く人が新しい知識を学び直したり、
新たなビジネスのアイデアを
企画・実行する機会を、
企業が自らつくっていく必要があります。

 

まとめ:企業における働き方改革の意義とは?

働き方改革の実現によって
雇用の維持を図りつつ、

自分のための時間・学びの時間を
創り出すことができれば、
これらの課題を解決することにつながます。

 

労働力人口が減少する時代においても、
変化に対応できる創造性の高い従業員がいて
効率化された生産性の高い職場環境があれば
安定した経営ができるようになります。

 

働きやすい職場を提供することで人を集め、
常に付加価値の高い仕事に集中して
業績を高められる企業にシフトすること。

これが企業の目指す働き方改革のゴールなのです。

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これからは、
従来のような枠の中の安定を求めると
自分も周りも苦しくなるような
時代なのではないでしょうか。

夏から秋になるように、
変わることを受け入れながら、

新しく求められていることを探して、
それを解決していく。

そんなふうに、
感度よく、
スピーディーに動けることが、

企業にとっても人にとっても
新しく求められる力に
なっているような気がします。

 

働き方改革のゴールとは④
~100年ライフの働き方vol.4~へ続く

 

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ウェルス労務管理事務所 佐藤麻衣子

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